男と女のアドラー心理学

アドラー心理学では
「人生の悩みは全て対人関係の悩みである」
と言われるほど、
どんな悩みでもそれはすべて
対人関係が関係しているとしています。



学校や職場、近所や家族、
どこにいても「他人」と関わらない
そんなことはありませんね。



その中でも、
「男」

「女」
になると
その関係はより複雑ではないでしょうか?



みなさんは、
異性(男の人は女、女の人は男)との
関係は良好ですか?



私は「男」ですので
「女」の人との接し方には
とても気を使っていると感じます。



もちろん、女の人には気に入られたいですし、
男ですから。 (笑)





そんな「男」と「女」を意識して
人付き合いを考えたことはありますか?



「男性脳」と「女性脳」などの
言葉を耳にしたこともあるかもしれませんが、
それだけで「男」と「女」を語れないのも事実。



そんな「男」と「女」それぞれの観点から
書かれた本がこちらです。



「男と女のアドラー心理学」
著者:岩井俊憲
出版:青春出版



この本を手に取ると、本の帯に
こう書かれています。



「なぜ、(男と女は)すれ違うのか?」



みなさんは、なぜだと思いますか?





この本を開くと、序章に
ある女性の手記から始まります。



これは、架空の人物ではありますが
複数の実例を組み合わせた半ノンフィクションであると
書き始められています。


最初の手記だけでも、12ページに渡って
書き記されいて、この手記の内容から
「男女のすれ違い」について
紐解かれていきます。



最初の手記を含め、10の事例ケースを交えて
細かく解説してくれます。



自分とは違う人(いわゆる他人)は、
価値観や考え方など違い、
その違いを比較し優劣をつけるのではなく
その違いを認めて、自分自身がどうすればいいかを
模索していくことが重要だと
アドラー心理学では語られています。



しかし、これが「男と女」もっと言えば
恋人、夫婦などの男女間では
その違いがより明確になり、
その違いを認めるどころか、
どちらかに屈するようにしがちです。



また、最近では「男女は平等」など
叫ばれることがありますが、
本当に「平等」に出来るでしょうか?



人は色々な環境で色々な人間関係の中で育ち
その中でさまざまなことを身に着けていくのに、
「平等」にできるでしょうか?



私は、「平等」ではなく「対等」の方が
しっくりくる感じがします。



または、等しく平らな状態ではないことを
しっかり認めることも大切ではないでしょうか?



男女でいえば、
身体つきから
社会的な役割だったり
生殖的な違いまで、
やはり「平等」には出来ないのです。



そのことを、しっかり理解し認め合い
その上でお互いが何を貢献できるか、協力できるか、
を育み合うのが男女の本来あるべき姿ではないでしょうか?



この本では、約半分を割いて、
敢えてタブーとされている
不倫やセッ○スレスなどの
性生活について書かれています。



私たちは、普段の生活で
この性生活について話すことは
タブーとされていることが多い分、
どの性生活が正しいのか?
自分たちの性生活はこれでいいのか?
と疑問を持たれているのではないですか?



もちろん、私もその一人です。



しかし、他の物事も同じように
性生活も「これが正解」なんてなく、
愛し合う2人の男と女で
育むことしかできない。



そのことを、この本は教えてくれることでしょう。



この本の締めくくりは、
離婚した元奥さん(序章の手記)に宛てた手紙です。



これを読んで、あなたはどう思うか?



相手との関係をよりよくするために
ぜひこの本を読んでみてはいかがでしょうか?



家族の教科書

2016年4月に発売された
「育自の教科書」
~父母が学べば、子どもは伸びる~
著者:熊野 英一
出版:アルテ



この著書の第2弾となる
「家族の教科書」
~子どもの人格は、家族がつくる~
著者:熊野 英一
出版:アルテ



私たちは、様々なことを学びますが、
「家族」について学ぶことはあるでしょうか?



「家族」については、
みなさんそれぞれの家族に
生まれたことで、
「学ぶ」というより、
ただそこに存在する、
という印象しかないかもしれません。



私自身も、今までに
「家族」について
理論的に考えたことはなく、
ただ、父がいて母がいて、弟がいて
愛知県で生まれて、島根県で育って
という感じで、ただ当たり前にある場所
でしかないように思います。



しかも、自分の家族以外の
家族のことなど知る由もなく、
「これが正しい」と信じていました。



しかし、周りにいる人の数だけ家族があり、
その家族の形は1つも同じ家族はない、
と言っても過言ではないと思います。



その家族の中で育つ私たちは、
その中の環境や価値観、家族の人数などによって
様々な考えを持つ人間に育っていきます。



私たちが、ある家族で育ってきたように
私の子どもも私たちが親である
家族の中で育っています。



そうです、子どもは
この家族で育つわけですので、
子どもの人格は「家族」がつくる
と言っても言い過ぎではないですよね。



この人格を、アドラー心理学では
「ライフスタイル」と呼びますが、
人それぞれが持つ「ライフスタイル」は
どのように形成されるのか?



そのことを、分かりやすく解説しているのが
「家族の教科書」なんですよ。



とかく親は、
「こんな子になって欲しい」と
子どもたちに期待しますが、
その期待通りになるかならないかを
決定するのは他ならぬ子どもたちです。



どんなに親が期待しても、
決めるのが子どもなので、
子どもの選択はどんなものであっても
親は受け入れて見守らなければなりません。



それを、見誤るとどうなるか?



それらを、12人の方々の経験談を基に
構成されています。



この中には、私の長男坊との関わりについても
載せて頂いております。



この私の経験談が誰かのお役に立てれば、
と思いお話しさせて頂きました。



ぜひ、手にとって読んでみてくださいね!



きっと、みなさんの子育てに
大きく役立つことと思います。



もしアドラーが上司だったら

あなたの職場で、アドラーを実践してみませんか?




 

アドラー心理学の理論は
仕事などの会社組織では実践できない、
と言われる人がいます!



私の知り合いの方も、
「アドラーの理論はとても良いと思うけど、
会社で会議の時に使ったら、空気読めないやつ、
って思われるし、やっぱ子育て論では
会社の中ではやっていけない!」
って言ってました!



でも、本当にそうでしょうか?



今日は、私のメンターから紹介頂いた
「もしアドラーが上司だったら」
著者:小倉広、
出版:プレジデント社
を拝読しました!




 

この本から、
会社などの組織の中で
アドラーの理論を
いかに取り入れていけるか
ということを
本の感想を交えて
書いていきたいと思います!





アドラーの書籍の中では
「嫌われる勇気」
著者:岸見一郎
出版:ダイヤモンド社
が有名ですが、
なかなか実践となると
難しく感じられてしまいがちですね!



今回紹介する
「もしアドラーが上司だったら」
は、ドラ課長とリョウ君との関係から
職場での出来事を基に
どう捉えるのか?
どう考えるのか?
など、分かりやすく教えてくれます!



この本は、
アドラー自身が唯一残した2つの分類
「勇気」と「共同体感覚」を
12章で説明しています!



1~6章が「勇気」



7~12章が「共同体感覚」



そして、この2つの軸から
4つに分類し、
勇気が多く、共同体感覚が高い
「有益な人」を目指していく
構成になっていました!





リョウ君が直面する出来ごとに
ドラ課長の的確なアドバイスで、
リョウ君がアドラー的考え方に
どんどん変わっていく様が描かれています!



勇気をくじかれていたリョウ君が
自分自身に勇気を注ぎ、存在価値を高め
困難を克服する活力をたっぷり貯めていく!



そして、
自分の存在認め(自己受容)
自分を信じ(自己信頼)
自分を尊敬する(自己尊敬)
していく!





これだけなら、
何も会社などの組織に当てはめる必要なない!



会社や組織にアドラーを浸透させていく、
その時重要なことは、
「信用」と「信頼」
「機能価値」と「存在価値」
のバランスであると、私は感じました!



家族であれば、
子どものことを「機能価値」では見ず、
「存在価値」で見守ることは言うまでもないですね!



子どもの学校の成績や、
どこに進学したか、
どこに就職したか、
などで、子どもの価値は決めないはずです!





しかし、会社や組織ではそうはいきません!



仕事での成績や
いくら売り上げたか
どれくらい利益を獲得したかなど
会社に対する貢献度で
ある種の評価をせざるを得ない!



この評価を高くするために
頑張ることを会社という組織は望み、
これにより会社は成長したり
存続したりすることも事実です!



ただ、この評価を高くすることが
本当の意味で「会社のため」ではないことも
最近浮き彫りになってきています!



○○データの改ざんや捏造



巨額損失の隠蔽



この事例は、第十章に書かれています!





そして、これにより
自身の評価が下がることもある!



自分に不利益な評価をされることもある!



会社や組織では、
「存在価値」だけでは成り立たない!



当然のことながら
「機能価値」も見なくてはならない!



どちらがいいとか悪い、でもなく
どちらをより重要視するか、しないか
というものでもないと!



会社や組織においても
「存在価値」を認めつつ、
「機能価値」を高めていく、
そんなバランスを考えなければいけない、
と、私はこの本から感じています!





最初に投げかけた
「アドラーの理論は会社組織では実践できない?」



もし、そう思われている方は、
ぜひこの

「もしアドラーが上司だったら」
著者:小倉広、
出版:プレジデント社

を手にとって読んで欲しいと思います!



きっと、あなたも
ドラ課長にも
リョウ君にも
なれると思いますよ!




最後までお読みいただき
ありがとうございました!



育自の教科書

「育児」は、本当は「育自」といっても過言ではないですよ!




「育児」という言葉は聞いたことがあると思いますが、
「育自」って聞いたことはありますか?



この「育自」という言葉が付けられた本が
今年の春に発売されました!



本の名前は、
「育自の教科書
~父母が学べば、子どもは伸びる~」
著者:熊野英一




「育自」という言葉に
と~っても気になっていましたので、
ぜひ読みたいと思っておりました!



さっそく手にとってみてみると
表紙の下の部分には、

 『どうすればアドラー心理学による
  「勇気づけの子育て」を
  実践することができるか?』

と、書かれています!



私もこれまでアドラー心理学を
学んできましたが、
この本を読み始めると
再確認できることはもちろん、
改めて気づかされることも
たくさんありました!



まず、序章から読んでいくといきなり
「幸せの3条件」が書かれています!



●ありのままの自分を認めることができる人が
 (自己受容)

●周囲の他社を信頼しながら
 (他者信頼)

●自己を犠牲にすることなく、他者に貢献する
 (他社貢献)



この、「幸せの3条件」は読み進めると
各章に何回も出てきます!



この、「幸せの3条件」を身につけることが「自立」で
「自立」を支援することが「子育て」だと書かれています!





しかし、子どもの「自立」を支援する親が
「自立」していなかったら・・・・・!



子どもの「自立」を願うなら、
まず、親である私たちが
「自立」することが大切です!





私たちもう大人なんだから、
「自立」なんてできてるでしょ!

子どもたちは、親の言うことを
聞いていれば、「自立」するはず!





ここに、大きな誤解があると著者は言います!



「自立」を目指し、「子どものため」と言って
親が子どもにしている行動が、
実は子どもの「自立」の足を引っ張ることがある、
と、言い切っています!



それはなぜか?



この本には、著者1人の考えだけではなく、
子育てを経験された、または子育て真っ最中の方々の
実践インタビューを交えて説明しています!



アドラー心理学の理論ばかりを説明するのではなく、
「こうやってたら、子どもがこうなった!」
「こう変えてみたら、こんな変化が出てきた!」
など、みなさんが普段やりがちなことをやったら
こうなってしまうのかも、と気づかされると思います!



読んでいくと、
「あっ、これやっちゃってる!」
「うちの子どもと同じことが起こってる!」
という実感が湧いてくるはずです!





じゃあ、どうすればいいのか?



そのことを、詳しく分かりやすく
解説されています!



そして、子どもを「自立」させるために、
親自身が「自立」することの大切さが
お分かり頂けると思います!



私が思う、「自立」するために
最も大切なことは、
自分自身がいつになっても

『「不完全」であることを受け入れる!』

ではないかと感じています!



「自立」した親になれば、親の言うことは完璧!



そう思うことが、
子どもはもちろん、自分自身にも
「勇気くじき」をしてしまうことを
親である私たちは気づかなければいけません!



親は、子どもが生まれてきて初めて親になり、
子どもが歳を重ねるたびに、
親も親としての年齢を重ねていくんだと思います!



だから、子どもの成長は
親である私たちの成長なんだと!



まさしく、「親育て」ではないでしょうか?



成長していくときには、
成功ばかりではなく失敗もたくさんする!





親も育てば、子どもも育つ!



親が自立すれば、子どもも自立する!



親が学べば、子どもも学ぶ!



そして、表紙にあるように
「父母が学べば、子どもが伸びる!」



学ぶことは、「学力」をつけることばかりではなく、
色々な経験を、試行錯誤しながら
自分自身で体験することだと、私は思います!





改めて、「幸せの3条件」を見てみると

●ありのままの自分を認めることができる人が
 (自己受容)

●周囲の他社を信頼しながら
 (他者信頼)

●自己を犠牲にすることなく、他者に貢献する
 (他社貢献)



「子ども」のために、
親である私たちが、
自分自身を育ててみませんか?
「育自」してみませんか?





この「育自の教科書」は
「アドラー子育て・親育て」シリーズの
第1巻としてリリースされましたが、
今後、第2弾、第3弾が企画されているそうです!



ご興味のある方は、
「アドラー子育て・親育て」シリーズの
公式ホームページをご覧下さいね!







このホームページには、
本の中で紹介されている
それぞれのコラムの基になった
インタビューの様子が動画で
載せられています!



お母さん・お父さんの実践体験を
生で聞けるのもとても珍しい試みだと思います!



本の中で起こっている子育てと
同じ悩みがある方、必見ですよ!!






最後までお読みいただき
ありがとうございました!



感情を整える アドラーの教え

みなさんは、
「感情」をコントロールできる
と思いますか?



4月15日に大和書房から発売されました
「感情を整える アドラーの教え」
(著者:岩井俊憲)
を読了しました!



4月23日の朝日新聞朝刊に、この本の宣伝が載っていましたが、
三省堂書店池袋本店で4/11~4/17のビジネス書部門で第1位だったそうです!



私がアドラー心理学を学び始めた頃
1番最初に講座を受講したのが、
「感情のコントロール法セミナー」でした!

それくらい、私は感情に振り回されている
と、感じていたんだと思います。
子どもたちにイライラし、
嫁さんにイライラし、
そして自分自身にイライラし、
いつも「怒り」の感情を露わにしていました。
そのため、その頃の私を見て、子どもたちから
「パパはいつも怒っている!」と言われるほど!

それは、「うつ」だったから、しょうがない! と
思っていた時期もありましたが、
そんな自分を「変えたい」と思っていたのもまた事実で!

この本は、私をアドラー心理学と結びつけてくれた
「感情」を、「どうしようもない」ものではなく、
うまく付き合い、味方にもなってくれると教えてくれます。

私も学んだ「怒り」から、
「不安」「嫉妬」「劣等感」などの
ネガティブな感情でも、
その「感情」を生み出している「目的」と
その「感情」を向ける「相手役」が必ずあると
著者は言っています。
やみくもに、「感情」を爆発させているわけではなく、
「相手」となる人に向かって、ある「目的」のために
「感情」を使っている!
そう考えると、なぜ「感情」が沸き起こってくるのか?
少し感じるものはありませんか?



また、著者は
「感情コントロールは、感情の抑え込みではない」
と言っています。

「怒ってはいけない」
「心配してはいけない」
「妬んではいけない」

生まれてくる「感情」を、無理やり抑え込んで、
無いものにするのではなく、
その「感情」をうまく使って課題(困難)を
克服する原動力にしているのだそうです!
ここからも、「感情」と仲良くしなければいけませんね!



「怒り」
「不安」
「あせり」
「心配」
「嫉妬」
「憂うつ」
「劣等感」など

それぞれの「感情」の対処方法については、
ぜひこの本を読んで
感じてみてはいかがでしょうか!



最後に、この本の中で私が一番印象に残ったのは、
「悩む」のではなく「困る」ことを、
あとがきで著者が奨めている点です。
とかく、課題などに直面すると悩んでしまい、
余計なことばかり考えてしまっているように思います。
「悩み」からさらに次の悩みを生み、
極わずかしかない「失敗」などを妄想し、
尻込みしてしまいがちですが、
これを「困り事」と捉え、困ったことを解決する方法を探し、
対処する!

いたってシンプルな考え方によって、
悩みのスパイラルに陥らないように
「感情」を自分自身の良きパートナーとして
付き合っていきたいと強く感じました!



イライラしないママになれる本

年末に発売されていましたが、
なかなか読めず新年初読みの本と
なりました!

その本は、
『イライラしないママになれる本
子育てがラクになるアドラーの教え』
(著者:野口勢津子、監修:岩井俊憲)
です。

野口さんは、中3と中2男子を育てる
現役子育てママさんです!
なので、まだ道半ばかもしれませんが、
子育て中のママさんはもちろん、
これからママさんになる方、
もうママさんはそろそろ卒業という方、
に読んで頂きたい本だと思います。
または、そんなママさんをお持ちの
パパさんにも、ぜひぜひ読んで欲しい
1冊かもしれませんね!

第1章では、ご自身の体験を基に
これまでの子育てを振り返り、
なぜ「アドラー心理学」に
辿り着いたかを語られています。

第2章からアドラー心理学と子育てについて
「イライラ」という感情を中心に
とても分かりやすく書かれ、読んでいて
「うんうん」と頷いて読める内容だと思います。

重要な部分は赤字で示してあるので、
後から読み返しても、赤字のところを
中心に復習できるのではと思いました。

「子育てとは?」
を、もう1度考え直さなければいけないな~、
気づかせてくれる、そんな本ではないかと
感じました!



野口さんの子育ては、俗に言う「世間一般」では
「よい」とか「普通」だったかもしれませんが、
それでは、家族が本当の意味で「幸せ」では
ないかもしれないことを教えてくれます。

「よい・悪い」「正しい・間違っている」という
ものさしで子育ては出来ない、周りがどうであれ
自分たちには自分たちの子育てがあること、
家族があることを改めて感じることができました。

私が1番印象に残ったのは、第5章の
14 勇気づけには言葉以外の方法もある
15 手のひらでできる「愛情表現」
でした!

人は、言葉を手に入れ言葉で人に気持ちを
伝えることが出来るようになりましたが、
言葉だけでは伝えきれないことは、
身をもって示せばいいと、思い出させてくれました。

書き出しに
『子育てには「技法」がある』
とありますが、
それだけではないですね!

最後に、何冊もアドラー心理学の著書を
世に送り出している岩井俊憲さんが
あえて「監修」としてこの本を
出版されたのは、本の中で野口さんが
子育てについて語られただけではなく、
野口さんの中にある持ち味をたっぷりと
引き出されたのではないかと思います。

まさに、これが岩井俊憲さんが目指す、
「人おこし」なのかな~、と感じました!




【著者のブログ】
くすっと勇気づけ子育て 野口 勢津子
ブログ:http://ameblo.jp/kusuttokosodate/



勇気づけの子育て

最近、アドラー心理学に基づいた「子育て」の
本を数多く読みましたが、「お父さん」の本が
多かったのです。
でも、「お母さん」が書かれた本を読みましたので
ご紹介させて頂きます。

その本は、
『ほめるより子どもが伸びる
勇気づけの子育て』(著者:原田綾子)
です。

以前発売された、
『子どもの「自信」と「やる気」を
ぐんぐん引き出す本』(著者:原田綾子)
を、改題して文庫化された本です。

小学生と幼稚園のお嬢さまを「子育て」中の
著者が、日々さまざまな子どもの行動に
振り回されている同じ「お母さん」を
勇気づけてくれる内容が、ぎっしり詰まった
本だと感じました。

「子どもをほめて育てる」といった本もある中で、
「ほめる」ことによる弊害も説明されています。
子どもは、ほめられると次もほめられようとして
行動しますが、ほめられなかったりごほうびが
なかったりすると、その行動をしなくなります。

ほめるのは、「結果が良い」時だけになるため
「結果が悪い」時にはほめることができないからです。

また、ほめられてばかりいると、
ほめられなくなることでほめられない自分に
「×」をつけてしまうかもしれません。
ほめてばかりでも、ほめたりほめなかったり
することで、結果的に子どもに対して「勇気くじき」を
してしまうのです。
その代わりに、結果が良くない時でも出来る
「勇気づけ」の効果を分かりやすく説明されています。

著者のHPやブログで紹介されている
「ほめるな危険 勇気付けの子育て法」は
この本に書かれている内容を物語っていると
思いました! (笑)

また、著者が体験されたエピソードや
講座や公演に参加されたお母さんたちの声を
ご紹介されています。
アドラー心理学の理論の紹介にとどまらず
実体験からの子どもの変化やお母さん自身の
気持ちの変化まで紹介されていることが
現役のお母さんには大変心強い1冊になると
思います。

最後に、この本を手にとってお読みになり
実践されても、失敗することもあるかもしれません。
しかし、そんな時でも著者はお母さんに対して
勇気づけてくれる言葉を、第5章でたくさん
投げかけてくれます。

同じお母さんである著者から勇気づけを
たくさんもらえるこの本は強い味方になると
私は強く思います!



【著者のホームページおよびブログ】
ホームページ:http://heartysmile.jp/
ブログ:http://ameblo.jp/haraaya0731/



新しい自分の創めかた

今年の6月に発売された
「アドラー心理学が教える 新しい自分の創めかた」
(著者:岩井俊憲)
という本を読み、私は改めてこれからの新しい自分を
創めてみよう! と決意しました!

これまで生きてきた人生で、辛く・苦しいこともありましたが、
それなりに楽しく・充実した人生だったと思っていました。

ところが、自ら「うつ」を経験し、会社を休職・復職を繰り返し、
行き着くところ退職することになった私の人生を、
やはり悲観することが多かったと思います。

「うつ」になったのには「原因」があるから、
とか
「うつ」を理解してくれない周りが「悪い」
とか
それでも「うつ」になったのは、自分が
強いメンタルを持っていなかったから、
とか・・・・・。

根本的に解決できるものは何一つなく、
さらに周りに当たり、または自分を卑下することで
その時自分の置かれた状態を受け入れることなく
「しょうがない」という諦めの気持ちが
あったのだと思います。

しかし、過去にあった出来事は消せはしないものの
その過去を引きずる必要はないと、アドラーは教えてくれます。

そして、この本の冒頭に
「これまでの人生とこれからの人生は関係ありません!」
と書かれています。
私のように「うつ」になてしまった人も、
会社を辞めてしまった人も、離婚を経験された人も
引きこもりだった人も、さまざまな経験をされた人も、
過去(原因)に囚われた自分から解き放たれたいと
思いませんか?

過去の自分も自分自身ではありますが、
未来に向かっていく自分も、また自分自身です。

現在(いま)の等身大の自分、ありのままの自分を
しっかり認め、未来(これから)の自分を
創めてみてはいかがでしょうか?
そのより良い「道しるべ」を見つける手助けを
してくれるのが、この本だと私は感じています。

これまでの自分は、過去に様々な経験などから形成される
性格(アドラー心理学ではライフスタイルと呼びます)により
私たちは、過去の出来事を経験しています。
ライフスタイルは、変えられないと考えられていますが、
アドラー心理学では人が死ぬ1・2日前でも変えられると
言われています。

自分自身のライフスタイルを知り、より良いライフスタイルを
自らが決めて変えていくことは、「新しい自分」を創めることに
とても大切なことです。

私も、この本を読んでさらに「新しい自分」を
創める決意をいたしました。

みなさんも、それぞれ違う「新しい自分」に向かって挑戦してみては
いかがでしょうか?




マンガ アドラー流 子育て

子育てに悩みや不安を抱えていらっしゃる
お母さん(お父さん)はたくさん
いらっしゃると思います。

私も、2人の男の子の父親ですので、
少なからず子育てに悩みを感じながら
毎日を過ごしています。

そんな、子育て中のお母さん(お父さん)
または、これからお母さん(お父さん)に
なられる方、さらにはお孫さんをお持ちの
おばあちゃん(おじいちゃん)の方も
読んで楽しい家族生活ができるのではないでしょうか?

その本は、
『マンガでよくわかる アドラー流 子育て』
(著者:宮本秀明 監修:岩井俊憲)
です。

この本は、アドラー心理学に基づいた
子育てに特にフォーカスした内容だと
思います。

日頃、お子さんとの関わり方にイライラ・ガミガミ、
時には子どもに怒ったり、時には子どものことで
泣いたり、感情をむき出しにしてしまうことも
あるかもしれません。
その反面、ニコニコ・ルンルン、
時には子どもと笑ったり、時には子どもとのことで
嬉しかったりと心躍る感情もあることだと思います。

ついつい、子どもの「マイナス」の部分ばかり
見えてしまうのですが、実は子どもの「プラス」の
部分の方が多いことに気づいていないのかもしれません。

そんな、日頃の子どもの行動や言動について
これまでの見方を振り返り、子ども目線で
「気づく」きっかけを与えてくれるのが
この本だと私は思いました。

この本は、これまでの育児本や子育て本とは
趣が違っていると思います。
親は「~しなさい」「~してはいけない」などの
表現は一切使われていません。

また、子どもに対する言葉がけも同じように
「~しなさい」「~してはいけない」など
否定する言葉ではなく、子どもの行いを
温かく見守る心構えのような内容がふんだんに
盛り込まれていると思います。

特に特徴的なのは以下の2点だと私は思います。
1つは、それぞれの内容を数字で示していることです。
例えば、「従来の子育てにみられる4つの問題点」などです。
読んでいると、頭の中で「4つの」が強調され
とても理解しやすく書かれていると思います。

もう1つは、「Q&A」が盛り込まれている点です。
例えば、この本を読み進めていくと子どもの間違った行動に
怒ったり、罰を与えたりしないよう説明されていますが、
「間違いを正す」方法ではなく、「勇気づける」方法では
「子どもがだらしなくなり言うことをきかなくなるのでは?」
という疑問に対する回答という形でさらに説明されています。
この「Q&A」は各Partの結びの部分にもありますので
各Partの振り返りにも役立つのではないかと思います。

最後に、この本は
「これをすれば子どもが必ず・・・・・」
というようなものではありません。
みなさんのそれぞれのお子さまは
みな1人1人個性があり、それぞれが尊敬できる
人格を持っています。
大きな差はなくとも1人1人少しづつ違う子どもたちに
画一したやり方は合うはずがありません。
やり方はそれぞれ違って良いのだと受け入れることが
大切だと思います。

その中でも、ぶれてはいけないのは
「尊敬」「信頼」「感謝」ではないかと思います。
そのことを強く印象づけてくれる本だと思いました!



マンガ アドラー心理学 人間関係編

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学2 実践編』
(ともに、著者:岩井俊憲)を
お読みになられた方もいらっしゃると思いますが、
先日新たに
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』
(著者:岩井俊憲)が発売になりました。

前述2冊の続編ではなく、人間関係にフォーカスし
みなさんの周りにありそうなほぼ全ての「人間関係」の
悩みに応えてくれる本ではないかと思います。

前作と同様に、主人公:小笠原つぐみを中心に
前作のアドラー先生のような大空ヒナコ、
恋人の目白涼太、会社の上司:鷹野優との
人間関係のあらゆる課題が大変わかりやすく
描かれています。

特に、恋人関係(Part3)、親子関係(Part4)では
これまでにない深く切り込んだ内容は
心に響くものだと思います。
特に、Part3の「性」については個人の思い込みや
個人の歪んだ価値観に大きく影響されていると
感じました。

1番親密である「性」について、お互い(夫婦やカップル)に
共感できていない部分が多いため、様々な問題や
認識の違いがあるのだと改めて感じました。

アドラーも
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」
と言っているように、
夫婦、親子、会社の顧客・同僚・上司・部下など
人間関係がないコミュニティーはありません。

さまざまなコミュニティーの中で関わる
さまざまな人間関係をよりよく捉えるか
辛く・苦しい関係と捉えるかは、
やはり私たち1人1人の考え方次第ではないかと思います。

そして、やはり大切なのが「勇気づけ」ですね。
「困難を克服する活力を与える」=「勇気づけ」
困難があったとしても、それを克服する活力を
身につけていれば、困難から逃げたり・避けたり
することなく、立ち向かっていけるのだと。

この本を読んで、周りにいるさまざまな人たちとの
「人間関係」をより良くして、自分の人生を
生きてみませんか!



親と子のアドラー心理学

子育てに悩むお母さん、お父さんは
多いと思いますが、
何に1番悩んでいるでしょうか?

「子どもがいうことをきかない」
「子どもが宿題をしない」
「子どもが早く寝ない」
「子どもが朝起きない」
「こどもが・・・・・」
などなど、でしょうか?

この他にも、まだまだあるかもしれませんが、
この悩みは、本当にお母さん、お父さんが
悩まなければいけないことでしょうか?

「親と子のアドラー心理学」(著者:岩井俊憲)では
この本の帯で『「~しなさい」はもう必要ない』と
書かれています。

「子どもが~ない」には、
親が思う「出来ている」ことに
子どもが「到達していない」ことへの
いらだちやがっかり感を
含んでいると思います。

しかし、この「出来ている」は
子どもに「到達してほしい」目標であり、
親の主観的な想いがかなり強いと思います。

そう、「出来る」ようになるためには
親からの「やりなさい」という言葉や
親のお手本ばかりで「出来る」ようにするのではなく、
子ども自身が「出来るようにするためには」を
身につけることだと、著者は説明しています。

このことを、著者は
「親が~すると、子どもは何を学ぶか?」
という文章を何度か紹介しています。

親が子どもに託す大きな目標は「自立」であり、
その「自立」のために、子どもがさまざまな
「困難」を克服するための力を与えることが
親の務めであると説明しています。

従って、「困難」を取り除いたり、和らげて
子どもに与えるのではなく、「困難」を
乗り越えられるよう、見守ってあげることが
「子育て」だと強く強調されています。

本文中に、こんなことも書かれています。

「親は、子育てをするとき、子供の関心に関心を
持たずに自分に関心を持つと、子どものやることなすことが
迷惑な行動に見えてしまいます。」

「大切なのは、初めから批判的に観察せず、
子どもの心に寄り添って観察することです。」

つまり、親の価値観で子どもの進むべき道を
決めるのではなく、子どもが子ども自身で
進むべき道を見つける手助けをすることこそが
「子育て」ではないかと思います。

子どもの「価値観」は親の影響を大きく受けます。
そのため、親は次の5つのことに注意しなければ
いけないと説明しています。

(1)決めつけ
(2)誇張
(3)見落とし
(4)過度の一般化
(5)誤った価値観

親の「主観的」な考えは、必ずしも正しいとは
言えない場合もありますし、客観的に見た場合に
偏った考えである場合もあります。

ご自身の今の考えに囚われず、柔軟な考え方を
持つことで、より良い「親子関係」を築けると
私は強く思います。

最後に、著者はご自身の子育てを「成功」として
紹介しているわけではなく、失敗も数多く重ね
悩みもたくさんあったことも触れています。

「失敗しない子育て」「悩みのない子育て」なんて、
私もないと思います。
「失敗」や「悩み」をなくすのではなく、
それらをどう活かすか、が大切だと感じました。

もしかしたら、
「子どもが~すると、親は何を学ぶか?」
私たち親も子どもと一緒に学び続けるのかもしれませんね!



人をHappyにする話し方

自分の人生を「Happy」なものにしたい、という願いは
多くの方が抱かれると思いますが、みなさんそれぞれが
お持ちの「Happy」は、人それぞれ違うのだと思います。

7月30日に出版される
「アドラー流 人をHappyにする話し方」(著者:岩井俊憲)では、
周りの人たちをいかに「Happy」と感じさせれることができるか、
に着目し、周りの人たちにかける「言葉」について事例を上げて
説明されています。
「自分」が良かれ(Happy)と思ってかけた言葉が、
「相手」にとっては「批判」や「皮肉」(not Happy)に
取られてしまうことがあると紹介されています。

本の冒頭でも書かれている
    ・       ・
「頑張ってね」と「頑張ったね」

たった「1文字」しか違いませんが
この「1文字」で受ける印象が
全く違うという点です。
        ・
私自身、「頑張ってね」で育った経験もあり
知らず知らずのうちにこの言葉を多く
使っていたことに気づきました。

そんな言葉の使い方を特に印象づけてくれるのが、
第3章(P108)で紹介されている
「悪魔のささやき」と「天使のささやき」だと思います。
「悪魔のささやき」(呪いの言葉)を投げかけられたら
気持ちがとても沈んでしまいます。
しかし、「天使のささやき」(祝福の言葉)を投げかけられたら
気持ちはとても晴れやかになることを実感できると思います。

もし、「悪魔のささやき」を周りの人に投げかけていたら、
聞いた人たちは気持ちが沈んでしまうと思います。
逆に「天使のささやき」を周りの人に投げかけたら、
きっと晴れやかな気持ちになり、勇気づけられるのだと思います。
そんな言葉が「悪魔」になったり「天使」になることで、
相手を「Happy」にさせたりそうでなかったり。
そして、発した自分自身も「Happy」になったりそうでなかったり。

この本の最後(第5章)で、言葉をかける相手に「Happy」と
感じてもらう話し方には5つのポイントがあると紹介されています。

最初から5つのポイントを実践できなくても、
1つからでも始めることが大切だと感じました。
そして、1番身近な方にかける言葉を意識することで
相手を「Happy」にし、自分も「Happy」になることを
実感して頂けると確信します。

みなさんも、「Happy」になりたいと思われたら
ぜひこの本を手にとって読んでみて下さいね!